++ 富岡八幡宮 例大祭・2005.8.14 ++
江戸三大祭りの1つである
富岡八幡宮の3年に1度の大祭である。
周辺の町会の神輿が全部で54基。
連なって道を行く様は、想像するだけで
壮大で、鳥肌が立ちそうな感じである。
この祭りは異名「水掛け祭り」とも言われ、
残暑厳しいバカ暑い時に行われる祭りなので、
熱中症対策の1つとも言われているらしい。
ここのお祭りの掛け声は「わっしょい」である。
みんなで輪を背負う(しょう)ので。。。
なんて事がどこかに書いてあった。
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ここのお祭りはコネが無くて、
今まで担げないでいた。
参加できない祭りを見物するのほど
くやしい事はないので、見た事もなかった。
それが。。。
声をかけておくものだなぁ。。。
半纏を貸してくれるという。
しかも、2つの町会から話をもらって、
うれしい悲鳴っ!
片方を丁寧にお断りして、
「新川一南」という町会で担がせてもらう事に決まった。
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この町会は、今年13番目の位置で、
全部で54基出る中の最初の方。
この順番は、くじ引きで決まるらしい。

神輿は7時半に富岡前を順次出発する。
1番目と54番目の時間差は
1時間半から2時間もある。
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私は、ちょっとズルをして、
扇橋小学校前から合流した。
先頭が見えた。
次々、大小さまざまな神輿が通る。
この沿道の各家庭の前にはそれぞれのタライがあり
神輿が通るのを待ち構えている。
家族総出で、手に手に、バケツやホースを持つ。
これは年季もんだなぁという
木で出来たタライは、大人の胸の辺りまである
大きなもので、この為に作られたのだろうか。。と
思わせるような形である。
ホースをつなぐ所もちゃんと作られており、
うむ、うむ、よく出来ているな。。。と感心してしまう。
目の前の神輿にドンドン水をかける。
しかし、それが54基分続くのだから、
神輿の通り道の水掛け人たちは、
それは、それで、とても重労働であろう。
たぶん、あれでは、しばらく、
腕が上がらない事だろうなぁ。

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扇橋小学校を曲がって、少し行ったところに
2トントラックが止まっていた。
あれ?交通規制でどかされないのかな?
と思っていたら、前を通って訳がわかった。

トラックの荷台にシートを貼って
その中に水を溜め込んでいる。
その荷台の中に20人ちかくの人が乗っており、
それぞれの手にはバケツ。

それは、それは、すごい事になっていた。
私は、初心者ゆえ、どんな祭りなのか
神輿の後について、おずおずと歩いており、
この大洪水には参加できなかった。
すべての人はすっかり全身ずぶぬれで、
私だけ乾いた半纏を着ており、ちょっとはずかしい。。。
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1回目の休憩は、江戸資料館通り。
9時過ぎに先頭の1番神輿が休憩にはいり、
約30分、軽食や水分補給をする。
そこから、清洲橋を渡り、箱崎町に入り、
新川町で約1時間の昼ごはん休憩になる。
それぞれの町会が用意したお弁当を
思い思いの所で食べるのだが、
私は13番神輿の早い方だったお陰で
公園もまだ人がまばらで、公園で食べられた。
食べ終わって神輿の方に向かおうとしたら、
細い路地が人・人・人。。。。(@@)
この地域の人たちは3年毎に
こんなに人だらけなのは慣れっこなのだろうな。
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まだ、神輿が上がらないので、
後続のまだ動いている神輿を見ようと
ふらふら歩き回っているうちに
先頭の行列が動きはじめた。
行列の最初には鳶職の親方たちの木遣り。
これは心にジーンと響くかっこよさ。
その後ろに手古舞といわれる
きれいどころの歌(?)行列が続く。

神輿を担ぐ人たちは水だらけで暑くないが
この行列の人達は、さぞ暑かっただろうなぁ。
すでに道路の両サイドは見物客でにぎわっている。
こんな↓見物客もいました。。。(^^;;;

続いて神輿たちが1番から順番に動きはじめる。
この昼休憩後は、どこの神輿の担ぎ手も
女性に代わり、「おんな神輿」になる。
このシステムを知らなかったので、
つい神輿に入り損ねてしまった。(TT)
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清澄公園の角を曲がり、永代橋に向かう。

地元の消防団の人たちなのだろう。
消火用の放水ホースを使っての水掛け。
これは、すごい。。。水圧も水量も。。。
私はすっかり見物客化してしまっており、
神輿に入る事もせずにキョロキョロしていたので、
うまくよければ濡れないはずが、
この頃にはすっかり全身びしょ濡れになっており、
いっぱしに担いだのよ。。。みたいな状態だった。(^^;;
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大きな橋は神輿を差し上げて渡るきまりらしい。
本来は神輿はそれぞれの肩の上に乗せるが
この「差し上げ」は、腕を上に伸ばし腕で支える。
上っていく時はいいけど、
下っているときは、けっこうきついだろうなと思う。
永代橋を渡りきると、あとは富岡八幡宮前まで
1直線の永代通りを通る。

永代通りを門前仲町の交差点までの
少しの距離が、また「おんな神輿」になった。
ここで、すかさず神輿に入った。
恥ずかしながら、神輿に入ったのは、
この少しの間だけでありました。。。
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神輿を担ぐというのは、
ある程度、担ぐ人の肩の高さが合わないとつらい。
背の高い人たちは、比較的、
後ろのほうを担当している事が多いように思う。
男の人達が担ぐ間に
浮いた状態でいられるので、
女性にはあまり負担がかからなくてラクチンである。
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担いでいてヒシヒシと感じたが、
上からどんどん水が掛かる。
掛け声を掛けながら担ぐので、
口を開けっ放しにしていると
どんどん水が入ってくる。
こりゃ、のどが渇く暇もないな。。。
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長い道のりももう少しで終わる。
私はてっきり富岡八幡宮の境内に向かうのか
と思っていたら、前を通り過ぎてしまった。
あれ?と思っていたらわき道にはいり、
小さい橋を渡り永代通りと平行して走る道を
戻るような感じで動く。
しばらくいくと4トントラックが
数台並んでとまっていた。
神輿が通るのに、どけておかなかったんだな。。
と思っていたら、そのトラックの前で神輿を止めて、
今年の神輿渡御は終了という事になった。
んんんん?と思っていたら、
そのトラックに神輿を積み始めた。

どうやら町会の神酒所までトラックで戻るらしい。
その場にいた担ぎ手の男性たちは、
歩いて町会まで戻るらしいが、
女・子供はそのトラックに一緒に乗せてくれるという。
そそくさと乗り込んで、神輿と共に町会へ戻った。
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半纏を貸してくれるように話を通してくれた人が
そこで待っていてくれて、
車で来ているというので、家の前まで乗せてもらう事にした。
ちょっとさわるとボタボタっと水がたれる状態なので、
ここから家までどうやって帰ろう。。。と
ちょっとボーゼンとしていたので、
本当に助かってしまった。
次の例大祭の時は、チャリンコを
この神酒所の近所に止めておく事にしよう。。。
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この祭りのだいたいの流れがつかめたので、
次の3年後には、もう少し、深く楽しめると思う。
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池袋、浅草、名古屋、高崎、新宿、新橋。。。
と、いろいろな所のお神輿を担いだことがあり、
それぞれに楽しい
しかし、この深川の祭りは、いままで担いだ中で
ピカ1に楽しい祭りだった。
なんで、早くこの祭りに携わらなかったのか、
悔やまれてならない。
3年後がとても楽しみである。
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54基もあるので全部撮りきれなかったが、
道中で出会った神輿たち。。。
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今年の例大祭の神輿の順番も
いちおう、ずらずらっと書いておこう。。。。
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1番 千石一 | 2番 扇橋一 | 3番 石島 | 5番 東陽四 |
6番 東陽五 | 7番 東陽一 | 8番 東陽二 | 9番 東陽三 |
10番 新川越二 | 11番 新川一北 | 12番 箱崎 | 13番 新川一南 |
14番 新川霊一 | 15番 新川一東 | 16番 新川越一 | 17番 新川一西 |
18番 豊洲 | 19番 枝川 | 20番 清澄二 | 21番 清澄三北 |
22番 清澄三南 | 23番 三好一 | 24番 三好二 | 25番 三好三四 |
26番 白河一 | 27番 白河二 | 28番 白河三 | 29番 平野一 |
30番 平野二 | 31番 平野三 | 32番 中木場 | 33番 深川一 |
34番 深川二南 | 35番 深川二北 | 36番 冬木 | 37番 木場五 |
38番 下木場 | 39番 宮元(富岡一) | 40番 佐賀 | 41番 永代一 |
43番 永代二北 | 44番 永代二南 | 45番 門前仲町二 | 46番 福住 |
47番 富岡二 | 48番 門前仲町一 | 49番 牡丹一 | 50番 古石場西 |
51番 牡丹二三 | 52番 古石場東 | 53番 古石場二 | 54番 琴平 |
55番 越中島 | 56番 深濱 | 4番と42番は欠番 | |
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