池袋という街は、怖い・夜の街というイメージがあるが、
駅周辺の喧騒から離れると住宅地で、その中に神社がある。
そこの年1度のお祭りが毎年9月に行われる。
そんな街に生まれ、小さい頃から神輿を見慣れ、祭りばやしの
聞こえる中で育ってきた。
本来なら街の人たちが神輿をかつぐものなのだろうが、
数百キロもある神輿を少人数ではかつげない。
そこで「かつぎ屋」なる人たちの出番になる。
祭り・神輿保存会のような団体で、日本各地にたくさん
存在する。○○睦・○○会というような名前。
高校の頃、不思議な縁で、その団体の一員になり、
神輿が出る祭りがあると担ぎに出かけていた。
私のモットーは、「形から」。。。。
神輿を担ぐファッションにあこがれて入ったというのが
正しいかもしれないが。。。
ダボシャツ・股引(ももひき)・
腹掛け(はらがけ)・
足袋(たび)・草鞋(わらじ)・手ぬ
ぐい・
髪の毛をおだんごにしてかんざしをつけ、そして法被(はっ
ぴ)。
ひとつ、ひとつ身につける度に、緊張感が高まっていく。
祭りばやしや、軒下に下がっている提灯を見ると血がさわぐ。
くつ屋さんでは、ハイヒールなどよりも、
雪駄(せった)の方に目がいってしまう。(^^;;;
新橋烏森、新宿花園、錦糸町、池袋周辺、高崎、名古屋、浅草。
目に浮かぶのは神社周辺の街並みだけで、そこが何という名前の土地だか
思い出せない所へもたくさん出かけた。
仕事をもつようになり、だんだんとそれらから遠ざかってしまった。
今は祭りの音を聞くと、なつかしく、
そーっと血がさわいでいる。
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